こんにちは、全身多汗のみらい( @mirai_takan)です。
レベル3の手掌多汗症に加えて足、脇、顔の多汗症の僕は、「サーリオ」という家庭用治療器1台で治療しています。
手汗の診察で皮膚科を受診した際に医師からサーリオを勧められて以来、週おきの自宅治療で手汗を抑えることができています。
そこで、サーリオ本体とは別販売のオプションパーツも取り寄せて、脇、顔、首などの部位も治療してみました。
今回は、そんなサーリオのオプションパーツで3ヶ月間脇汗、顔汗など全身の多汗症を治療した感想をまとめたいと思います。
すべてのオプションパーツを取り寄せて使用してみたので、一点ずつ使用感や効果などまとめてみます。
みらい
サーリオのオプションパーツすべて使ってみた
サーリオ公式サイトでは、サーリオ本体とは別に6種類のオプションパーツが取り揃えられています。
- 脇パット
- 額用パッド
- 顔用マスク
- 首用パッド
- 身体用パッド
- ユニバーサルパッド
全身多汗症の僕自身、すべてのオプションパーツを取り寄せて、説明書に沿って一定期間使ってみたので、一点ずつ使用感や特徴をまとめてみます。
脇パット
まず、脇下の発汗を抑える「脇パット」。サーリオ本体と同時購入されることが多いようです。
気温にかかわらず多量の脇汗が出る僕自身、3ヶ月ほどこの脇用パットを試してみました。
使用方法は簡単で、まずケーブルにシリコンの電極板を接続します。その電極板を、水で濡らした専用カバーに入れ込みます。
両脇に挟むと、自動的に電流が流れて治療がスタートします。
効果の現れ方は、手のひらの治療時とほとんど同じです。最初の数週間は10~15分に設定して毎日治療します。一度発汗が止まったら週おきの治療で効果が持続するといったイメージです。
市販の制汗剤でほとんど効果が得られなかった僕の脇汗も、使用開始から3週間後にはピッタリ止まりました。それ以降、週に1、2回10分間の治療でサラサラの状態をキープできています。
徐々に発汗が和らいでいくのではなく、ある日突然全範囲の発汗がピタっと止まるのが、唯一手足の治療時と違った点でした。
刺激についても、手足とさほど変わりませんでした。皮膚の柔らかい脇下ということで、結構ビリビリくるのかな〜と覚悟していましたが、12~14mA程度ならストレスなく続けられています。
額用パッド
続いて、額の発汗を抑える「額用パッド」。
もともと、顔用マスクが先に販売されていたのですが、おでこだけ部分的に治療できる額用パッドが今年誕生しました。
僕自身、顔全体というより額の汗に悩んでいたので、顔用マスクからこちらの額用パッドに乗り換えました。
使用方法や仕組みは、脇パットとほとんど同じです。本体とケーブルを繋ぎ、パッドを濡らしてベルトで頭部に固定します。
1日10分の治療を2週間ほど続けた結果、脇同様しっかり発汗が止まっています。
額は皮膚が薄いためか、手足よりも初期治療終了までの期間が短いです。3週目からは、手足・脇と同じく週おきの治療で効果が持続しています。
先日、歯医者で親知らずの抜歯をした際、全身サウナ並みに汗だくになったにも関わらず、額だけサラッサラでした(笑)
発汗が止まったことによる代償性発汗などの副作用も今のところ感じていません。
ただ、真夏の日中はじんわりと汗が滲みます。治療前の大洪水状態を考えると、これでもかなり不快感が軽減されたので満足しています。
顔用マスク
続いて、顔全体の発汗を抑える「顔用マスク」。
プロパンサインやボトックスが効かない重度の顔面多汗症の治療に製造されたマスクです。
最初は「顔面に電気を通すの怖いな…」と躊躇ってましたが、それ以外の治療で効果がなかったので勇気を出して試してみました。
まず効果についてですが、額用パッドでも触れた通り、皮膚の薄いおでこの発汗は劇的に改善されます。
一方で、頬や顎下ははっきりとした効果が感じられませんでした。
額の発汗を抑えるのは有効ですが、それなら前述の額用パッドがあれば問題ないので、正直こちらのマスクの必要性は無いかなというのが率直な感想です。
刺激に関しても、額用パッドに比べて面積が大きい分それなりにビリビリきます。(僕は8mAぐらいまで下げて使ってました。)
額の発汗が止まることで、頬や顎下の発汗量が増すといった副作用は特に無いので、まずは手軽な額用パッドをおすすめしたいです。
首用パッド
うなじから首にかけての発汗を抑える「首用パッド」。
使用方法は額用パッドと全く同じです。
効果の現れ方も、額用パッドとよく似ています。ですが、額より首まわりの方が面積が広い分気持ち時間がかかります。
僕の場合は、1日10分の治療を3週間続けたあたりからパッドに面してる範囲の発汗が止まりました。やはり、徐々に和らいでいくという感じではなく、ふと気がついたときに全範囲の発汗が止まっているような感じ。
気温に関係なく額と首まわりからダラダラ汗が出続ける僕にとって、この2つのパッドはもはや欠かせません。
額用パッドと首用パッドは同時に使用でき、手足・脇の治療と合わせても週1回30分でまとめて治療できるのでさほどストレスもありません。
いつも週末の夜に大好きなアニメを見ながらダラダラ治療してます(笑)自宅で気が向いた時に治療できるのはほんとに楽ちんです。
身体用パッド
続いて、背中やお腹など比較的広範囲の部位の治療のための「身体用パッド」。
特に背中汗は、範囲が広いだけにほんとに不快なんですよね(>_<)通勤、歯医者などの通院、美容院などで特に困ります。
身体用パッドは、サーリオの製造国であるドイツをはじめヨーロッパでは、ETS手術後の代償性発汗の治療によく用いられているそうです。
全身多汗症の僕自身、背中に使用してみました。
結論から言うと、すみません、こちらのパッドは途中で挫折してしまいましたorz
まず、他の部位に比べて準備に手間がかかるんですよね。背中を治療する際は、床にバスタオルを敷いて、その上に水で濡らしたパッドを置きます。そしてその上に寝転んで治療スタート。
この準備が億劫で、結局2週間続きませんでした。ただ、続ければ他の部位同様効果が得られるはずなので、「とにかく背中汗を克服したい」という方はぜひ試してみて欲しいです。
お腹の治療であれば、ベルトで固定して使えます。
ユニバーサルパッド
最後に、新しく販売された「ユニバーサルパッド」。
部位にかかわらず希望の場所をピンポイント治療できる優れものです。
僕自身最近取り寄せたのですが、主にトレイに浸からない足の側面に使用しています。
手のひらは1ℓ水を入れればしっかり浸りますが、足の場合どうしても側面だけ水に浸けることができません。
そして、足は表面より側面の方が発汗量が多いんですよね〜。
ユニバーサルパッドのおかげで足全体の発汗を抑えられているので、夏はサンダルが履ける様になったし、外出先で匂いを気にすることもなくなりました。
ただ、手足、脇、額の治療で30分費やすので、時間の余裕がある時にだけユニバーサルパッドを使用しています。
このユニバーサルパッドは、8,900円と他のパッドに比べて安価なのも嬉しいポイントです。
オプションパーツを使用する際の注意点
上記6つのオプションパーツを使用するには、いずれも「サーリオ本体」が必要になります。
ですので、僕の様に手足の他に治療したい部位がある場合は、本体とオプションパーツのセット購入をおすすめします。
今回紹介したオプションパーツを単体で購入しても使用することができないので気をつけてください。
もう1点、使用方法は基本的にすべて同じですが、細かい使い方については説明書に記載されています。ただし、同梱される説明書は英語表記なので、わからない点がある場合はAHCのカスタマーサポートに問い合わせてください。
僕自身、説明書を見ずに手足と同じ様に治療できましたが、念のため治療時間だけサポートに聞いてみました。回答は「いずれの部位も10~15分推奨」ということで、手足と同じ要領でOKのようです。
ちなみに、サーリオ本体の説明書は日本語版が同梱されるので安心です。オプションパーツ個別の説明書は、現在日本語翻訳版を制作中とのことです。
サーリオで脇汗と顔汗の治療してみた:まとめ
今回は、サーリオで脇汗と顔汗の治療をした感想と、全オプションパーツのレビューについてでした。
本体と合わせると10万円を超えるので決して気軽に買える値段ではありませんが、一度購入すると半永久的に使用できるのがサーリオのメリットです。
最初は、パッドを水に濡らして患部に当てて10分間待機という工程が面倒に感じることもありますが、初期治療が終わった後は週1〜2回で済むのでストレスフリーで続けられました。
高い買い物になりましたが、通院で治療を受ける手間や費用を考えると全然いいかなという感じです。
今回は以上になりますが、当ブログでは今後もサーリオの使用感、効果についてレビューしていきます。少しでも参考になりましたら幸いです。
どうも、みらい( @mirai_takan)でした。