Saalio(サーリオ) の効果が凄まじかったからレビューする【レベル3多汗症が1年使ってみた】

こんにちは、全身多汗のみらい( @mirai_takan)です。

レベル3の手掌多汗症の僕は、20年間滴るほどの手汗に悩んできました。

緊張した際にじんわり滲む一般的な発汗ではなく、シーン問わず異常な量の汗が出てしまう症状です。

社会人になって仕事で支障が出たことをきかっけに皮膚科を受診したのですが、その際に「イオントフォレーシス」という治療を勧められました。

今回は、そんな多汗症の僕が1年間愛用している家庭用イオントフォレーシス機器「Saalio(サーリオ) 」の使用感や、実際に使って感じたメリットデメリットをまとめてみました。

手のひらをはじめ、足裏、脇下、額など全身の多汗症を自宅で治療できるサーリオ。

過去に使用した他社製品とも比較しているので、イオントフォレーシス治療、サーリオが気になっている方はぜひ参考にしてください。

みらい

結論、レベル3多汗症の救世主だった。

Saalio(サーリオ) の効果を体験

そもそもイオントフォレーシスってどんな治療?

イオントフォレーシスは、多汗症の部位を微弱電流が通った水道水に浸けて、発汗を抑える治療法です。

手のひら、足の裏、脇下、額と、全身のあらゆる部位の発汗を抑えることができます。

僕自身、皮膚科を受診するまでこういう治療があることを知らなかったのですが、最近は家庭用機器が普及したことでイオントフォレーシス治療を取り入れている方が多いようです。

僕が医師から受けた説明だと、水に微弱の電流を流すと「水素イオン」が作られ、汗腺の細胞をマヒさせてくれるのだそう。

電流を流すと言っても、ビリビリと強い電流に耐える必要はなく、約10分間じんわりと微弱電流を感じる程度なので治療中のストレスはさほど大きくありません。

また、一度発汗が止まると治療頻度を5日おき、週おきと減らしても効果が持続する点、ETS手術のような代償性発汗の副作用がない点が大きな特徴です。

そんなイオントフォレーシス治療は、皮膚科や呼吸器科を受診すると保険適用で受けることができます。

ですが、医師いわく半永久的に通院を続ける煩わしさと費用を考えると、サーリオのような買い切りの家庭用機器を導入する方が経済的で、続けやすいとのこと。

海外から家庭用機器を個人輸入することを勧められたので、ドイツ製のイオントフォレーシス機器「サーリオ」の購入を決心しました。

ちなみに、日本ではイオントフォレーシス機器の製造ができないため、どの医院でも海外製の機器を設置しているようです。

ですので、サーリオのような家庭用機器を取り寄せる場合も海外からの個人輸入になります。

 

前置きが長くなりましたが、ここからはサーリオを1年間使ってみた率直な感想をお話しします。

使用開始1週間で皮膚に変化

とにかく手のひらの汗に悩んでいたので、まずは手だけ集中して治療することに決めました。

初日は様子見で15mAに設定し、10分間治療。思っていたほど痛みは無く、特に変化もありませんでした。

その後、16mA、18mAと少しずつ電流を上げつつ1週間継続。

すると、水に浸かっている部分が明らかにザラザラした質感になり、最初の変化を実感しました。

少し発汗が緩和されているような感じもありましたが、この時点ではまだ汗が滴る状態です。

ただ、思っていたより早く変化が見られたので驚きました。日に日に手の質感がザラザラになるので、毎日の治療が楽しくて仕方がない(笑)

他の方のブログでも見かけましたが、サーリオは日が浅い段階で効果が実感できるので忙しい時でも治療のモチベーションが続きますね。

2週目で手のひらの発汗が止まった

電圧に慣れてきたので、2週目から20mAに設定。

その後、3週目に入るあたるで完全に手のひらの発汗が止まっていることに気がつきました。

営業先で握手を交わす際や、書類を扱う際など、普段なら汗が滴るシーンでも手のひらはサラッサラの状態です。最初に気がついたときの感動は今でも忘れません。

感覚としては、普通にいつもどおり汗がドバドバでているような感じです。でも、手のひらはツルツル…。とても不思議な感じです。

ただ、全範囲の発汗が止まったわけではなく、指先と指の側面だけじんわり汗が出ていました。(指は皮膚が厚いためでしょうか…?)

とはいえ、全体の80%ほどの範囲は制汗できたので、この時点で日常生活でのストレスはほとんどなくなりました。

1ヶ月後には週おきの使用で効果が持続

その後は、電圧を上げずに20mAのまま1ヶ月ほど継続。

もともとの発汗量が凄まじすぎたのか、まだ指先のみ発汗が止まっていません。ただ、指の側面も含めて全体の90%ほどの範囲は制汗できました。

これまでの1ヶ月間、少なくと2日に1回は治療してきましたが、ここで説明書の記載に従って治療頻度を「週おき」に減らしてみました。

Saalio

すでに「初期第二の段階」が終わっていたので、「継続の段階」へ移行。

その後は、週に1回、10分間の治療で効果が持続するようになりました。

こうなると、いよいよ通院でイオントフォレーシスを受ける必要性がまったくわかりません(笑)1週間のうちのたった10分間、好きなタイミングで治療できるので快適そのものです。

ちなみに、過去に「Iontoderma」「ダーマドライ」という他機器を試しましたが、ここまで安定的に効果が持続したのは今回が初めてです。

みらい

サーリオおそるべし…!

2ヶ月目には全範囲の発汗がストップ

あれほど頑固だった指先の汗も、2ヶ月目には完全に止まりました。

これで、水に浸かっている全範囲の汗がストップ。治療開始からの期間は50日ほど。

参考までに、僕のサーリオの治療日誌を掲載しておきます。

治療頻度を週おきに減らしても指先の発汗が止まったので、短い時間であれ継続することがとにかく大事なようです。

イオントフォレーシスの性質上、最初に発汗が止まるまでの治療が億劫なのですが、サーリオは短期間で初期治療が完了したのでその後も長く続けられました。

僕は呼吸器科を受診するまでサーリオの存在を知らなかったのですが、当時ETS手術よりもサーリオを勧めてくれた医師には本当に感謝しかないです(>_<)

余談ですが、約9万円と当時の手取り給の半分に相当する金額だったので、購入時は内心ガクブルでした(笑)

手以外の部位でも治療開始

手だけでなく足裏、脇、額も多汗症なので、現在はそれらの部位もサーリオで治療しています。

足裏は、↓のように手とセットで治療できて楽ちん。

「足裏は手のひらに比べて効果が出にくい」という声もありますが、僕の場合は手と変わらず効果が出ています。

ただ、足の側面は水に浸からないので効果が得られません。これが控えめに言って絶望的(笑)

手と違って、なぜか側面の方がドバドバ出るんですよね〜。
とはいえ、足裏の発汗が止まっただけでも十分不快感が軽減されました。

最近は「アッセ」というファッションブランドの速乾靴下が気になっています。

ちなみに、脇、顔、首は別売のオプションパーツを使って治療しています。

オプションパーツの使用感については、以下の記事を参考にしてください。

他の機器に比べて「続けやすかった」サーリオ

続かないと意味がないイオントフォレーシス

繰り返しになりますが、イオントフォレーシスは「初期治療」の間はなるべく毎日治療を行う必要があります。

個人差がありますが、早ければ数週間、遅い場合でも1ヶ月ほどで初期治療は終わります。

一度発汗が止まると、それ以降は治療頻度を下げても効果が持続する「継続治療」に入るので、治療の負担が小さくなります。

最初の効果が出るまでが一番不安なので、通院で受ける場合初期治療が完了するまでに諦めてしまう方も多いようです。

サーリオが他の機器より続けやすかった理由

その点サーリオは、「初期治療」が続けやすかったことが効果につながったなと思います。

即効性に加えて、治療の準備が手軽だったことも長く続けられたポイントです。

サーリオはシンプルな軽量トレイなので管理が楽ですし、電極板が鉄ではなくシリコン素材なので錆びる心配もありません。

また、よくある一体型ではなく、トレイが二つに分かれているので手のひらと足裏を同時治療できたことも時短に繋がりました。

個人的には、この点だけでもサーリオを選んでおく価値が十分にあるかなと思います。

安価な機器を選んだ結果、治療がおっくうで続かないなら元も子もありませんからね(>_<)

他機器との決定的な違い

前述のとおり、僕はこれまでサーリオ以外にIontodermaダーマドライの主要2機器を使用しました。

どちらもサーリオの半額に近い値段の機器ですが、この2機器とサーリオには効果面で決定的な違いがありました。

それは、「電極板に面さない部分の制汗威力の違い」です。

Iontoderma、Dermadryの2機器は、あくまで電極板に触れている部分、つまり手の表面にしか効果が実感できませんでした。

発汗量によっても個人差があるのかもですが、僕の場合電極板に触れない側面はほとんど効果なしでした。

一方サーリオは、水に浸かっている範囲はすべて発汗が止まっています。

電極板の素材の違いなのか、はたまた電流の種類が違うのか理由はわかりませんが、サーリオは側面の汗腺にも作用しています。

側面の汗が止まったことで、筆記の際に書類がしわくちゃになる事がなくなり仕事でのストレスが激減したので、個人的に大きな差でした。

唯一のネックは「初期コスト」

しかし、サーリオにもネックがあります。それは、とにかく値段が高額なこと。

ダーマドライでも定価5万円以上と高額ですが、サーリオはなんと本体価格89,000円…!

Iontodermaを含む3種類すべて一定期間使った感想としては、サーリオは価格相応に高性能なのも事実です。僕はむしろETS手術と比較して、安価で安全なサーリオを選びました。

それから、サーリオを選んだみなさん仰るのが、定期交換が必要な部品がほとんどないこと。

電極板はシリコン製なので半永久的に使用できますし、電流コードが破損するようなこともまずありません。

ちなみに、1年間使用して交換したのは、青のスポンジマット二枚だけでした。

スポンジマットは1年使うと黄ばんでくるので、衛生面を考えて定期交換するのが望ましいです。

「維持コスト」を考えると、買い切りのサーリオを選んでおく方が結果的にお得なのかなと思いますね。一度買ったら何年間も使い続けるものなので。

30日間の返金保証付き

あとは、返金保証がついてる点も決め手になりました。

僕の場合、電気治療自体は経験済みだったので、ある程度信頼して購入できましたが、それでも費用を考えると不安でした。

「万が一肌に合わなかったらどうしよう」と購入を躊躇っている人も多いはず。

ただ、サーリオは購入から30日以内であれば、返品保証を受けることができます。僕自身、この返金保証のおかげで購入に踏み切る事ができました。この後押しがなかったら、現在も手汗で悩んでいたと思います。

イオントフォレーシス未体験の方は、一度取り寄せてみて一ヶ月使ってみるという感覚で試してみても良いかもしれません。

万が一返品をする場合は、返品完了後2日以内に返金処理されるようです。

サーリオ公式サイトはこちら

過去に使った機器と比較してみた

続いて、僕が過去に使用したIontoderma、ダーマドライ、サーリオの使用感や特徴を比較してみました。

製品名 サーリオ ダーマドライ Iontoderma
外観 Dermadry Iontoderma
製造国 ドイツ カナダ カナダ
価格 89,800円 約55,000円 約43,000円
電極板の素材 シリコン アルミニウム アルミニウム
効果が出るまでの期間 約2週間 約1ヶ月 約1ヶ月
制汗後の治療頻度 週1回 1日おき 毎日
1度の治療時間 10分(手足同時治療可) 20分 20分
電流の向き 自動で変更 自動で変更 手動で変更
皮膚への刺激
定期交換が必要な部品 スポンジ 電極板・タオル 電極板・パット・コード
注文言語 日本語 日本語(住所のみ英語) 英語
返金保証 30日間 90日間 なし
総合評

※表が見切れている場合は、→にスクロールしてください。

唯一、電極板がシリコン素材のサーリオ。医療先進国のドイツ製ということで、値段も効果もズバ抜けて高いです。

手のひらと足裏が同時治療できることと、1度の所要時間が10分で済む点も、サーリオの優れているポイントです。

全て一定期間使用した僕としては、多汗症レベル2以上であればやはりサーリオを推したいですが、予算面で難しい場合はダーマドライをお勧めします。

6万円以内で購入できる家庭用機器の中では、ダーマドライが一番使いやすく、また一ヶ月ほど継続する事で手足の表面の発汗は緩和されます。

ただ、僕のように長期的に使用を続ける前提であれば、最初に性能の良い機器を購入しておくのがベストかなと思います。

初期の効果が高いのはもちろん、継続治療の段階に入るととくにサーリオの快適さを実感しました。

サーリオ公式サイトはこちら

SNSでよく見かけるサーリオの疑問に答えてみた

最後に、Twitterなどでよく見かけるサーリオに関する疑問について答えてみました。購入を検討中の方の参考になれば幸いです。

割引やクーポンはある?

基本的にサーリオの割引やクーポンはありません。ただ、期間限定で1,000円分のクーポンが発行されることがあります。また、送料や消費税は無料となっています。

 

Amazon、楽天、メルカリで購入できる?

海外製の医療機器のため、日本のAmazonや楽天での取り扱いはありません。AHCスイスの日本版サイトからのみ取り寄せることができます。メルカリやヤフオクも、規約上出品自体が禁止されています。

 

注文してから商品が届くまでの日数の目安は?

スイスから速達のUrgent便で発送されるので、5日前後で商品が届きます。ですが、時期によっては発送遅延が起きることもあるようです。

 

注文や問い合わせは日本語でできる?

はい。購入後も、日本人のカスタマーとやり取りができます。

 

説明書は日本語?

日本語のユーザーマニュアルが同梱されます。

 

痛くない?

サーリオは、1mA単位で細かく電圧を調整できるので、無理のない範囲で使用する事ができます。最初は、10mA以下から始めてみてください。すり傷がある場合は、患部にワセリンを塗ってから使用してください。

 

一時的に発汗量が増えることがある?

僕自身はそういった実感はありませんでしたが、口コミを見ていると使い始めて数日は一時的に発汗量が増すケースがあるようです。数週間使用すると、次第に汗腺が窄まり発汗が止まります。

 

手、足以外の部位も治療できる?

はい。サーリオは脇用、顔用、額用、首用などオプションパーツが豊富に取り揃えられています。

 

水の代わりにお湯を使用しても構わない?

はい。僕自身、ぬるま湯で使用していますが問題ありません。

 

保証の返金処理はすぐ行われる?

商品が返送先に到着次第、即日もしくは翌日に指定した口座へ返金されます。

 

最後に:サーリオのおかげで「生きやすくなった」

学生時代から原発性局所多汗症に悩まされてきた僕ですが、現在はサーリオのおかげで仕事、プライベートともにずいぶん快適に過ごす事ができています。

一番悩んでいた学生当時にイオントフォレーシスの存在を知っていれば、どれだけ救われただろうと思うほどです(~_~;)

僕のような、市販のデオドラント製品ではどうにもならないレベルの汗かきさんは、ぜひ一度試してみて欲しいです。

費用が費用なだけに、考え方によっては半永久的な効果が見込めるETS手術を受けた方が良いという方もいるかもしれません。

ですが、自宅で安全に、かつ代償性発汗などの副作用もなく全身の多汗症治療ができるサーリオは、10万円弱の費用を捻出してでも持っておく価値がある商品だなと思いました。

最近は、手汗が止まった事でピアノやロッククライミングなど手を使う趣味に打ち込めるようになりましたが、汗が出ない日常ってほんとに素晴らしいなと実感する今日この頃です( ˘ω˘ )

今回は以上になりますが、当ブログでは今後もサーリオの使用感や、その他家庭用機器をレビューしていきます。

サーリオ公式サイトはこちら

サーリオの使い方・効果が出るまでの流れを解説【発汗が止まるまでの期間は?】